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種無しぶどうはどういう仕組み?人気の品種は?

種無しぶどうはどういう仕組み?人気の品種は?

最近のぶどうは、食べても種が入っていないことが多いですよね。種無しぶどうはどのような栽培方法で育成されているのでしょうか?今回は種無しぶどうの安全性や仕組みについて徹底解説していきます!

種無しぶどうの仕組み

種無しぶどうの栽培には、植物ホルモンの1種である「ジベレリン」の処理が必要になります。そして1つ1つのぶどうを手作業で処理しているため、とても手間のかかる栽培方法です。 果実は基本的に受粉することで種子が出来て実になりますが、ぶどうは受粉しなくても”ジベレリン”を使うことで実を作ることができます。その仕組みを利用して作られたのが「種無しぶどう」です。

ジベレリンとは?

さて、ジベレリンは一体どんなものなのでしょうか?
ジベレリンはオーキシン、エチレン、サイトカイニンなどと同じ植物ホルモンで、農業に利用されているものは”植物成長調整剤”と呼ばれます。中でもジベリンは最も多く利用され、日本人が発見した成分です。

主な作用


  1. 茎や葉を伸ばす
  2. 受粉なしに果実を大きくさせる
  3. 開花を早める
  4. 休眠中の種子を発芽させる

処理方法

処理方法は主にぶどうの花の開花時期(受粉時期)に1房ずつジベレリン液に浸す方法です。品種によって異なりますが、この工程を満開前と満開後の2度行います。1度目は”種無し”にするため、2度目は”果実を肥大化”するためです。手間はかかりますが2度に分けて行うことでより品質の高い「種無しぶどう」が完成するのです。

気になる安全性

ジベレリン処理は、薬品を使いますが植物ホルモンなので人体への影響はないとされています。実はぶどう以外にも柑橘類やイチゴなどの果物、トマトやなすなどの野菜類、菊やトルコキキョウといった生花類にもジベレリン処理は活用されており、私たちにとって身近な存在です。


未熟な果物とりんごを同じ袋に入れておくと、りんごから発散されるエチレンの作用によって追熟を加速させます。このエチレンもジベレリン同様、植物ホルモンの1つです。植物本来が持っている自然な作用です。

種無しぶどうの種類

デラウェア

デラウェアは種無しぶどうの定番として、古くから日本人に愛されています。粒が小さく、強い甘味と酸味を持つ品種です。山梨県ではデラウェアの旬は7月中旬から8月下旬です。

シャインマスカット


ナガノパープル

ナガノパープルは種がなく、皮まで食べられる大粒のぶどうです。黒系のぶどうの皮にはポリフェノールがたっぷりと含まれています。ナガノパープルを1房食べると、赤ワイン1本分のポリフェノールを摂取できます。
巨峰と同等の糖度がありますが、爽やかな甘さを感じられる味です。

クイーンニーナ

種無しぶどうのクイーンニーナは、果皮が赤く大粒の果肉が特徴の品種です。果汁が多く、巨峰などに比べると甘味が強いです。甘く渋みが少ないので、お子さんやお年寄りにも食べやすく、贈り物にも最適な品種です。

オーロラブラック

1粒14~17g程の大きな粒のオーロラブラックは、果肉に種はなく高糖度でとても食べやすい品種です。8月中旬から9月上旬に旬を迎え、脱粒しにくく、収穫後の日持ちが良い特徴があります。日持ちするぶどうなので、お中元としても人気のフルーツです。プリっとした肉厚で食べ応えがあります。


ニューベリーA

ニューベリーAは紫黒色の種無しぶどうで、糖度17前後の甘さと、適度な酸味がある果汁たっぷりの爽やかな味が特徴です。昔から栽培されている定番の品種で、長く愛され続けています。巨峰によく似ていますが、粒が少し小さ目です。

種無し藤稔

数種類存在する黒ぶどうの中で最高品種のピオーネを交配育成した、高級ぶどうの種無し藤稔。スーパーなど、店頭で見かけることはほとんどない、貴重種です。1粒がとても大きく、最大級になるとピンポン玉と同等サイズに成長します。
サイズも秀逸ですが、味もまた格別です。均衡のとれた甘さと酸味、そしてあふれんばかりの果汁が口の中いっぱいに広がります。
種がなく実が剥きやすいことも、種無し藤稔の優れた特徴です。

種無し巨峰

種無し巨峰は、皮が薄くて剥きやすく芳香性強い品種です。巨峰はぶどうの王様とも言われ、粒が大きく果皮離れが良いので食べやすいです。程よい酸味と一緒に、巨峰の香りを楽しむことができます。

安全で美味しい魅力溢れるぶどうだった!

種無しぶどうは食べやすいだけではなく、生産者さんの想いが詰まった安心安全のぶどうです。種無しぶどうの中でも品種によって味わいはさまざま。ぜひ魅力あふれる種無しぶどうを堪能してください!

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