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種無しぶどうはどういう仕組み?人気の品種は?

種無しぶどうはどういう仕組み?人気の品種は?

最近では、食べても種が入っていないぶどうが増えてきました。種を取り出す必要がなく、パクパクと手軽に食べられる種なしぶどうは、小さなお子さんやお年寄りにもおすすめです。しかし、種無しぶどうはどのような栽培方法で育成されているのでしょうか?

今回は、種無しぶどうができる仕組みや安全性について詳しく解説します◎

種無しぶどうの仕組み

種無しぶどうの栽培には、植物ホルモンの1種である「ジベレリン」の処理が必要になります。

基本的に、植物は受粉することで種子ができ、やがて果実になりますが、ぶどうは受粉しなくても”ジベレリン”を使うことで果実を作ることができます。その仕組みを利用して作られたのが「種無しぶどう」です。

ジベレリンの処理は開花前と開花後の2回、一房ごとに手作業で行っているため手間がかかりますが、種なしぶどうを作るのに欠かせない作業です。


ジベレリンの作用と安全性

種なしぶどうの栽培に必要なジベレリンとは、一体どんなものなのでしょうか?ここでは、ジベレリンの主な作用と、気になる安全性について解説します。

主な作用

ジベレリンは、オーキシン、エチレン、サイトカイニンなどと同じ植物ホルモンで、農業に利用されているものは”植物成長調整剤”と呼ばれます。中でもジベリンは最も多く利用され、日本人が発見した成分です。

植物の栽培におけるジベレリンの主な作用は以下の通りです。

  • 茎や葉を伸ばす
  • 受粉なしに果実を大きくさせる
  • 開花を早める
  • 休眠中の種子を発芽させる

種なしぶどうの栽培では、開花4日前〜満開時に1回、さらに10〜14日後にもう1回、房全体をジベレリン液に浸します。1回目は”種無し”にするため、2回目は”果実を肥大化”するためにそれぞれ行います。

手間はかかりますが、2回に分けて行うことで、より品質の高い「種無しぶどう」が完成するのです。

安全性

ジベレリン処理は薬品を使いますが、植物ホルモンなので人体への影響はないとされています。実は、ぶどう以外にも柑橘類やイチゴなどの果物、トマトやなすなどの野菜類、菊やトルコキキョウといった生花類にもジベレリン処理は活用されており、私たちにとって身近な存在です。

未熟な果物とりんごを同じ袋に入れておくと、りんごから発散されるエチレンの作用によって追熟を加速させますが、このエチレンもジベレリン同様、植物ホルモンの1つです。

薬品を使うことで不安に感じるかもしれませんが、ジベレリン処理は植物が本来が持っている自然な作用を活かした栽培方法なのです。

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※2023年のぶどうの売上データをもとに作成

種無しぶどうの品種

ここからは、代表的な種なしぶどうの品種を8つ紹介します。同じ種なしぶどうでも、品種によって味わいは様々ですので、ぜひそれぞれの特徴をチェックしながら、購入する際の参考にしてくださいね◎

デラウェア

デラウェアは、種無しぶどうの定番として古くから日本人に愛されている品種です。粒が小さく甘みが強いため小さなお子さんでも食べやすく、赤ちゃんの離乳食にもおすすめです。皮は薄くて柔らかいため、果実を手でつまむとツルッと剥けます。

5月頃から出回りはじめ、9月頃まで出荷が続きます。最盛期は7月下旬から8月頃で、この時期にはスーパーの店頭などで見かけることも多いでしょう。主な産地は、山梨県と山形県です。

シャインマスカット

シャインマスカットは、ぶどうの中でも人気が高く、食味や外観に優れた高級フルーツとして知られています。鮮やかな黄緑色の果実は大粒で種がなく、さらに皮ごと食べられます。一粒頬張ると口いっぱいに弾ける甘みと果汁は、まさに至福の味わいです。

ハウス栽培のものは7月頃から出回りはじめますが、一般的な旬は8月中旬から10月頃です。主な産地は山梨県、長野県、岡山県などで、特に山梨県産のシャインマスカットは、太陽の光をたっぷりと浴び、昼夜の寒暖差にさらされることで甘みと果汁を蓄えています。

日本有数の産地である山梨県で育った美味しいシャインマスカットをゲットしたい人は、ぜひJAフルーツ山梨の公式ホームページをチェックしてくださいね◎

ナガノパープル

ナガノパープルは、皮まで食べられる大粒の黒いぶどうです。黒系のぶどうの皮にはポリフェノールがたっぷりと含まれており、ナガノパープルを一房食べると、赤ワイン1本分のポリフェノールを摂取できるといわれています。糖度は非常に高く18〜21度にもなりますが、程よい酸味も合わせ持ち、爽やかな味わいが楽しめます。

旬の時期は9月上旬から10月上旬で、最も食べ頃となるのは9月中旬から9月下旬頃です。現在、全体の約99%が長野県で栽培されています。

クイーンニーナ

クイーンニーナは、赤くて大粒の果実が特徴の品種です。果重は一粒17gもあり、大粒といわれる「巨峰」や「ピオーネ」を上回ります。味わいは酸味が少なく、非常に強い甘みを感じられます。果肉はしっかりと硬めで、サクッとした歯ごたえがあります。

旬の時期は、8月下旬から9月上旬頃で、ピオーネとほぼ同時期に出荷されます。主な産地は、広島県や長野県です。

オーロラブラック

オーロラブラックは、高糖度でとても食べやすい、岡山県のオリジナル品種です。プリッとした肉厚で食べ応えがあり、甘い果肉と果汁が口いっぱいに広がります。脱粒しにくく、収穫後の日持ちが良いため、お中元ギフトやお盆のお供え物としても人気があります。

旬の時期は8月中旬から9月上旬頃です。

ニューベリーA

ニューベリーAは、紫黒色の種無しぶどうで、糖度17前後の甘さと、適度な酸味がある果汁たっぷりの爽やかな味が特徴です。昔から栽培されている定番の品種で、長く愛され続けています。巨峰によく似ていますが、粒が少し小さ目です。

旬の時期は8月下旬から9月上旬頃で、主な産は広島県、岡山県、熊本県などです。

種無し藤稔

種無し藤稔は、大粒品種の中でも特にサイズが大きく、1粒20g前後にもなります。特に大きなものはゴルフボール程度まで成長することもありますが、スーパーなどの店頭ではほとんど見かけることのない希少種です。果皮は紫黒色で、濃い色づきが特徴です。糖度は巨峰よりも高く、上品な香りとコクのある味わいを楽しめます。
旬の時期は8月上旬から9月上旬頃で、主に山梨県で栽培されています。

種無し巨峰

種無し巨峰は、日本のぶどうの代表的な品種として知られる巨峰の改良種で、紫黒色の果皮に白い粉(ブルーム)がしっかりと付いた外観が特徴です。甘みと酸味のバランスが絶妙で、果肉はぎゅっと引き締まり、非常にジューシーです。ぶどうらしい美しい外観と優れた食味を持ち、さらに香りも良いため、贈答用として人気の品種です。

旬の時期は6月から10月頃で、主な産地は山梨県、長野県、福岡県です。JAフルーツ山梨公式ホームページでは、旬の種なし巨峰をいち早く購入できます。大切な人への贈り物に、種なし巨峰を選びたい人はぜひチェックしてくださいね!

種なしぶどうは美味しくて安全!

種無しぶどうは食べやすいだけではなく、生産者さんの想いが詰まった安心安全のぶどうです。

最近では種なしぶどうの品種も増え、時期や産地ごとに様々な美味しさを楽しむことができます。ぜひ、魅力あふれる種無しぶどうをご堪能ください◎

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