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渋柿ってなに?甘柿との見分け方と簡単に甘くする方法を覚えよう!

渋柿ってなに?甘柿との見分け方と簡単に甘くする方法を覚えよう!

「渋柿」というと、渋くてハズレのイメージが強いと思いますが、実は簡単に甘くする方法があるんです!

この記事では、渋柿の特徴や美味しく楽しめる活用法を紹介するので、渋柿の食べ方に困っている人は参考にしてくださいね◎

渋柿ってどんな柿?

秋になるとスーパーに出回りはじめる柿には、大きく分けて甘柿と渋柿の2種類があります。主に、甘柿はそのまま、渋柿は加工して食べることが多いです。

ここでは、そんな甘柿と渋柿の違いや見分け方を紹介します。


甘柿との違い

甘柿と渋柿は、それぞれ含まれるタンニンの性質が異なるため、口に入れた時の甘味や渋みに違いを感じます。というのもタンニン自体は渋みを持っているのですが甘柿に含まれるタンニンは不溶性なので唾液に溶けません。

一方、渋柿に含まれるタンニンは水溶性なので唾液に溶け、渋みを感じます。水溶性のタンニンを不溶性に変えるために、渋柿は加工されることが多いのです。

渋柿の見分け方

渋柿と甘柿は、どちらも皮の色はオレンジ色なので、見た目で見分けるのは実はとても難しいんです。形を見ると、平たい四角をしているのが甘柿、縦長で先が少し尖った形をしているのが渋柿と見分けることができます。

しかし、柿は約1,000種類ほどあるといわれており、形や皮の色もそれぞれ異なるため、正確に見分けることはやはり難しいでしょう。

渋抜きすると甘くなるの?

柿の渋抜きという言葉を聞いたことがあるでしょうか?「渋」を「抜く」と書きますが、先ほども説明した通り、これは渋柿に含まれるタンニンの性質を変える作業のことで、一般的な方法としてアルコールを使用します。

柿にアルコールを吸収させると、タンニンとアセトアルデヒドが結合し、タンニンが不溶化するので食べた時に渋みを感じなくなります。自宅で行う場合は、この渋抜き方法が簡単です。


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※2023年10月~12月のデータ

渋抜き以外で甘くする方法

ここからは、アルコールを使った渋抜き以外で、渋柿を甘くする方法を紹介します。

りんごを使おう!

渋柿とりんごを一緒の袋に入れて口を閉じ、1週間置いておくだけでりんごエチレンの作用によって驚くほど渋柿が甘くなるんです。目安として渋柿5個に対してりんご1個の割合で試してみてください。とても簡単なやり方ですが、しっかりと口を閉じていないと他の野菜や果物の成熟も早まり傷んでしまうので注意が必要です。

干し柿にしよう!

渋柿を消毒して風通しの良い所で干すだけなので、こちらも比較的簡単に渋柿が甘くなります。さらに干し柿にすることで、長期保存が可能になるのも嬉しいポイントですね。

渋柿は調理でも楽しめる

渋柿を生で食べたい場合は、先ほど紹介したいずれかの方法で渋抜きするのがおすすめですが、加熱調理すれば渋抜きなしでも美味しく食べられます。

ここでは、渋柿を使ったアレンジレシピを紹介します。

かき揚げ

<材料>

  • 渋柿 1個
  • 人参 1/2本
  • 玉ねぎ 小1個
  • ピーマン、ゴボウなど お好みで
  • ☆小麦粉 50~70g
  • ☆冷水 50ml~

<作り方>

  1. 材料を全て千切りにしてボウルに入れる
  2. 小麦粉を入れて全体的に馴染ませる
  3. 衣がトロッとするまで少しずつ冷水を加える
  4. 高温に熱した油でカラッと揚げる

ジャム

<材料>

  • 渋柿(皮を剥いて) 1㎏
  • グラニュー糖 200~250g
  • ブランデー 大3くらい
  • 豆乳(牛乳でも) 大5くらい
  • レーズン ひとにぎり
  • シークワーサー 果汁大5くらい

<作り方>

  1. 渋柿は皮を剥いて角切りにし、グラニュー糖とあえて半日置く
  2. 豆乳とレーズンを①に入れて焦がさないように10分ほど煮る
  3. ブランデーとシークワーサーを加えて1〜2分煮る

渋柿はそのままでは食べられない?

渋さがあるのでそのままでは口にできないですが、渋柿の「渋」は毒ではないので食べても問題はありません。渋の成分であるタンニンは粘膜を健康に保つ働きがあり、便秘や軟便の改善にも効果があるといわれています。

しかし、タンニンに含まれる収れん作用によって食べすぎると逆に便秘を引き起こす可能性もあります。それに加えて鉄の吸収を妨げる作用もあるため、貧血気味の人や関連性のある薬を服用している人は十分に注意しましょう。

ちなみに、口の中の渋みを取りたい時はアルコール度数の高いもの(エタノールが入ったもの)を摂りましょう。温かいものは渋みを強めてしまうので冷たいものを摂るのも効果的です。植物ホルモンの作用のあるりんごを食べるのも有効です。

渋柿には渋柿ならではの良さがある!

渋柿は、自宅で簡単に甘くすることができるほか、調理しても美味しくいただけます。甘柿とは違う味わいや楽しみ方があるので、食べ比べをしたり用途に合わせて使い分けてみましょう。

柿は、「柿が赤くなると医者が青くなる」といわれるほど栄養満点な果物なので、寒い冬に備えて積極的に食べましょう◎

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