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美味しい柿を見分けるポイントは?食べ頃サインと正しい保存方法を紹介!

美味しい柿を見分けるポイントは?食べ頃サインと正しい保存方法を紹介!

柿は見た目にほとんど違いがなく、どれが美味しいのか分かりにくいですよね。「買って食べてみたらハズレだった…」そんな経験がある人も少なくないでしょう。せっかくなら、食べ頃の甘くて美味しい柿を選びたいものです。

そこで今回は、美味しい柿の見分け方を解説します。種類ごとの特徴や、上手な保存方法もあわせて紹介するので、旬の柿を存分に楽しみたい人はぜひ参考にしてくださいね◎

柿の旬はいつ?

柿の旬は種類によってやや異なりますが、おおむね9月から12月頃です。ハウス栽培されたものなど、夏頃から出回る柿もありますが、ほとんどが露地栽培で、9月頃から店頭に並びはじめます。

10月に入ると主要産地における出荷が増え、10月から11月には最盛期を迎えます。秋の味覚の代表格ともいえる柿は、食べ頃になると甘みが凝縮され、シャキッとした心地よい食感と豊かな風味を楽しめます。

昨年の柿の人気ランキング

※2023年10月~12月のデータ

食べ頃の美味しい柿を見分けるポイント

ここからは、食べ頃の柿を見分けるポイントについて紹介します。以下のポイントさえおさえれば、誰でも簡単に甘くて美味しい柿をゲットできますよ◎


張りと色づき

柿は完熟するとムラなく全体が鮮やかなオレンジに色づきます。黄緑色が残っているうちはまだ完熟手前。熟すほどにオレンジ色が濃くなっていくので、硬めが好きな人は明るめのオレンジ色のうちに食べましょう。全体的に皮に張りがあり、しっとりとしているものを選ぶのもポイントです。

重量感

同じ大きさの柿で迷ったら、手で持ってみて重たい方を選びましょう。小玉よりも大玉の柿の方が木に着果している数が少ないので、その分栄養が一つ一つに行き渡っていると考えられます。ずっしりとした重みを感じられる柿が美味しい証拠です!

ヘタの状態

ヘタがしっかりとしていて綺麗なものを選びましょう。それと、ヘタと実の間に隙間がないかどうかも確認してください。ここに隙間があると品質にばらつきがあったり、風味が落ちている可能性があります。

断面

これは食べる直前にならないと分からない部分ですが、半分に切った時に黒ゴマのような斑点があるときは、渋み成分のタンニンが不溶化して果実に溶け出していないので甘い証拠です。ちなみに和歌山県には紀の川柿という、もともと果実が真っ黒な柿も存在しています。

柿の種類と特徴

完全甘柿

  • 富有柿

岐阜県瑞穂市が発祥とされている富有柿は、柿の生産量の約8割を占めています。特徴は、ふっくらと丸みのある四角で皮に光沢があります。とろけるほど柔らかい果肉は、ジューシーです。

収穫時期は10下旬〜12月中旬頃です。そのまま出荷される柿と、冷蔵貯蔵され2月に出荷される柿に分けられます。

  • 次郎柿

以前はよく栽培されていましたが、今は全体の3%ほどで愛知県豊橋市が生産地として有名です。
四角い形に側線状の浅い窪みがあるのが特徴です。種はほとんどなく、果汁や酸味が少なく硬めでコリコリとしています。10月下旬〜12月初旬頃まで出荷されます。

不完全甘柿

  • 西村早生柿

西村早生柿は滋賀県で偶然発見された柿だと言われています。9月下旬〜10月上旬という最も早く熟す柿として人気の品種です。220gほどの大きさで、丸みがあって表皮は淡い橙色。糖度が15度もありますが、さっぱりとした甘さで果肉も硬めです。ゴマと呼ばれる茶色の斑点が出てきたら食べるベストタイミング!

  • 筆柿

筆状の形をしていることからその名がついた筆柿は、主に愛知県で生産され幸田町の特産として全国的に知られています。100gほどの小さめでコクがあり濃厚な甘さが特徴です。

渋柿

  • 平核無柿(ひらたねなしがき)

渋柿のうち8割を占めている品種で原産は新潟県の柿です。地方によって八珍柿や庄内柿と呼ばれていて、渋抜きした状態で出荷されます。種がない柿で大きさは240gほど。形は偏平で四角、甘みが強くてジューシーな味わいです。10月下旬から12月上旬に出回ります。

  • 蜂屋柿

岐阜県美濃加茂市蜂屋町で古くから作られてきた柿です。これを使用した干し柿が堂上蜂屋柿として知られています。先が尖った釣鐘状の形をしており、果肉はオレンジ色。渋抜きして干し柿にしたり、熟し柿として食べます。福島県でもっとも栽培され干し柿の一種、あんぽ柿に使われることが多いです。


柿の品種についてより詳しく知りたい人は、ぜひこちらの記事をご覧ください!


柿の上手な保存方法

常温保存する場合

  1. ヘタを下にしてポリ袋に入れる
  2. ポリ袋の口を閉じて20°前後の風通しの良い場所で保存する
Point

柿はヘタの部分で呼吸しているのでヘタが乾燥すると傷みやすくなります。そのためヘタを下にして保存して呼吸量をセーブします。また、常温で保存すると熟成が進むので熟させたい時にはおすすめですが、夏の常温保存は傷みやすいので避けましょう。

冷蔵保存する場合

  1. キッチンペーパーを濡らしてヘタに被せ、その上からラップをかける
  2. ポリ袋に入れて口を閉じ、野菜室で保存する
Point

ヘタが乾燥すると柿の実も柔らかくなってしまうので、乾燥を防ぐために濡れたペーパーで蓋をします。冷蔵庫の中でも野菜室で保存する方が質を落とさずに保存できます。

こんな柿には気をつけて

柿は腐る直前で甘くなる性質を持っているので、完熟した翌日には傷んでしまっていた!なんてことがよくあります。食べられる状態なのか迷った時のために見分け方を覚えておきましょう。


  • 食べてはいけない柿

色が茶色く変色し、触るとブヨブヨしている。酸っぱい臭いがする、茶色い汁やカビが生えている時は腐っている証拠なので絶対に食べないようにしましょう。

  • 食べても問題のない柿

ヘタだけが黒く変色し皮の表面に白い粉がついている、手で剥けるほど皮が柔らかい状態の時はまだ食べられる可能性が高いです。白い粉はブルームと呼ばれ柿自身から出ているもので、食べても問題ありません。皮にカビや変色などが見えなければ皮が柔らかくても食べられます。

美味しい柿を見分けて上手に保存しよう!

美味しい柿が見分けられるようになると、今まで以上に柿を楽しめるようになりますよね。見分けるポイントは覚えてしまえばとても簡単なので、ぜひチェレンジしてみてください。

柿は健康や美容にも良い果物なので、食べ頃の時期にはぜひ食べてみてくださいね◎

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