夏から秋にかけて旬を迎えるぶどう。甘酸っぱさや芳醇な香りを楽しめる果物ですが、ぶどうの魅力は味わいだけではなく、その健康効果にあるのです!
今回は、そんなぶどうに含まれる栄養素を徹底解説します◎
ぶどうに含まれる栄養素
生のぶどう100gあたり(可食部)の栄養成分を皮なしと皮付きで比較してみましょう。
栄養成分 | 皮なし | 皮あり |
---|---|---|
カロリー | 58kcal | 69kcal |
水分 | 83.5g | 81.7g |
タンパク質 | 0.4g | 0.6g |
炭水化物 | 15.7g | 16.9g |
食物繊維 | 0.5g | 0.9g |
有機酸 | 0.6g | 0.7g |
カリウム | 130mg | 220mg |
カルシウム | 6mg | 8mg |
マグネシウム | 6mg | 7mg |
リン | 15mg | 23mg |
ビタミンA | 21μg | 39μg |
ビタミンB1 | 0.04mg | 0.05mg |
ビタミンB2 | 0.01mg | 0.01mg |
ビタミンB6 | 0.04mg | 0.05mg |
ビタミンC | 2mg | 3mg |
ナイアシン | 0.1mg | 0.2mg |
葉酸 | 4μg | 19μg |
比較すると大きな差はないように見えますが、食物繊維やカリウム、葉酸は皮なしと皮ありで数値に差があるのがわかります。
ぶどうに含まれるさまざまな栄養素の中でも、健康に効果のある代表的なものを3つ紹介します。
ぶどうの人気ランキング
※2023年のぶどうの売上データをもとに作成ポリフェノール
ポリフェノールには強い抗酸化作用があり、老化や免疫機能低下などに関係する活性酸素の発生を抑えたり、取り除いてくれたりする働きがあります。
中でも、ぶどうにはポリフェノールの一種であるアントシアニンが豊富。アントシアニンを十分摂取することで、眼精疲労や視覚機能(暗いところでの見えやすさをサポート)への効果が期待できるといわれています。
カリウム
カリウムは体に必須のミネラルの一種です。体内の余分なナトリウムを体外に排出する働きがあり、この作用によってむくみの解消や血圧を正常に保つ効果が期待できます。
その他、カリウムは神経伝達や筋肉収縮など重要な役割を担っています。
ビタミン群
ぶどうにはビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンA、ビタミンEなどが含まれています。体の機能を維持し、体調を整えるためにはビタミンが必要です。
美味しいぶどうを食べることで、体調維持に役立ちます。
皮にも栄養がある?
ぶどうに含まれるポリフェノールは主に皮に含まれています。そして皮の色によってポリフェノールの種類も違うんです!とは言っても、皮ごと食べるのに適していない品種もあるので、無理に食べるとお腹を壊してしまう可能性もあります。
ぶどうの品種について詳しく知りたい人はこちらをご覧ください。
ぶどうの種類ってどれくらいある?それぞれの特徴をタイプ | 山梨県産のフルーツ・果物の通販・お取り寄せは産直プライム【JAフルーツ山梨公式】
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ぶどうの糖質量は?
最近では、ダイエットのために食品の糖質量を気にする人も増えていますよね。しかし、糖質は必ずしも悪いものではありません。むしろ、私たちの体に欠かせない重要な栄養素の一つなのです。
ここからは、ぶどうの糖質量やその役割について解説します。
ぶどうはエネルギーの源
ぶどうには人間のエネルギー源である「糖質」が豊富に含まれています。食べ物から摂取した「糖質」は体内で吸収され、最終的に脳で利用できる唯一のエネルギー物質「グルコース(糖質の最小単位)」になります。スポーツ選手が試合の前後や休憩中などに果物を食べるのも、この”グルコース”を補給し脳を働かせるためなんです。
100gあたりのグルコース(ブドウ糖)の値を他の果物と比較するとその差は明らかです。
- ぶどう 7.3g
- バナナ 2.6g
- パインアップル 1.4g
つまりぶどうは勉強中や運動時など、素早くエネルギーを補給したい時に最適な食べ物なんです!ちなみに、日本で初めてぶどうから発見されたことから”ブドウ糖”と呼ばれています。
糖質=太る?
糖質制限ダイエットの流行により、糖質=太るというイメージがついてしまいましたが、実はそれは誤解です!糖質自体は人間にとって”必要不可欠”なもので、気をつけるべきは摂取と消費のバランスです。適度な運動(消費)を心がけるだけで中性脂肪として体内に蓄積するのを防ぐことができます。
また、糖質の摂取不足は疲れやすい、集中力の低下、低血糖症などのリスクもあるので、過度に制限せず上手に取り入れましょう!
毎日食べても大丈夫?
結論、ぶどうは毎日食べても問題ありません!
ただ、冒頭で説明した通り糖質が豊富に含まれているので食べ過ぎには注意しましょう。ダイエット中の人は活動量の多い朝や昼間に食べるのがおすすめです。
栄養満点のぶどうを日々の生活に取り入れよう!
ぶどうにはエネルギー源となるブドウ糖をはじめ、様々な栄養がバランスよく含まれていることがわかりました。糖質の多い果物を避けるのではなく、上手に取り入れて美味しく健康と美容を維持しましょう◎