果物のプロに、JAフルーツ山梨の商品の魅力を伺う本シリーズ。
今回は、日本橋で高級フルーツを販売されてきた「サン・フルーツ」の長谷川様と、卸店として確かな品質の商品を提供されてきた「(株)定善」の金子様、小澤様にお時間をいただき、JAフルーツ山梨の桃の魅力について伺いました。
ー 本日はどうぞよろしくお願いいたします。まず、御三方のJAフルーツ山梨との関わりについて教えてください。
われわれがタッグを組んで50年以上。
日本橋を中心に果物の取り扱いを続けてきました。
物流が未発達だった当時は、桃は「お持ち帰り専用」としてしか取り扱えなかった時代。そんな頃から、JAフルーツ山梨との関係は続いている。
生産者が「日本一の産地になろう!」と熱気をもって桃づくりに取り組まれていた姿を、今でもよく覚えています。
ー 御三方は普段、どのような想いでお仕事をされているのでしょうか?
果物は、まさに“水菓子”。
調味料でごまかすことも、加工で演出することもできません。だからこそ、まっすぐ勝負するしかない。
そして日本人は、まず目で果物を味わいます。形・色・香り・味――そのすべてが一級品であってこそ、本当に「美味しい」と感じていただける。
美味しい桃を食べた記憶は、いつまでも心に残るものです。
あるとき、お客様からこう言われたことがあります。
「あなたのお店の桃は高い。でも、一番美味い」と。
その言葉が、今でも忘れられません。
良いものは、正当な価格で提供する。そして、その対価を生産者にしっかりとお返しする。私たちは、そうした姿勢を大切にしています。
ただ高いだけの品は扱いません。自信のある、本当に良いものだけを扱う。それが、私たちの矜持です。
ーありがとうございます。お仕事に対する情熱と誇りが伝わってきました。そんな皆さんにとって、JAフルーツ山梨の桃は、どのような評価なのでしょうか?
JAフルーツ山梨――特に春日居の桃は、自信をもってお届けできる逸品です。
最近は外国人観光客の姿も増えましたが、百貨店・デパートを訪れるお客様の多くが「春日居の桃を」と、指名買いをしていきます。
あの頃の“日本一を目指す”という意気込みが、今ではしっかりと現実になっているのです。
じつは、約30年前に、転機があったと考えています。
選果機が導入され、糖度センサーによる選別が可能になった頃です。
農業の現場でも効率化は必要で、品質の安定という点でも大きな意義があったと思います。
しかし私たちは、JAフルーツ山梨に
「あえて、人の目で最終確認をしてほしい」とお願いしました。
先ほども申し上げた通り、果物は味だけではなく、見た目も大切。
箱を開けたときの華やかさ、佇まいの美しさは、機械には出せないものがあります。
当然、面倒なお願いであることは承知していました。
それでも、生産者やJAフルーツ山梨はその手間を惜しまず、美意識をもって「これがいい」と選んでくださった。
そうした積み重ねが、今のブランドの価値を築き上げたのだと思っています。
ー 選果機を導入しても、いたずらに効率に走らず、「人」を喜ばすよう努めてきた歴史をご評価いただきました。ありがとうございます。最後に、皆さんから産地へのご期待があれば教えてください。
私たちは、果物がなければ商売になりません。
だからこそ、これからも――
「これはいい」と心から思える果物 を、産地の皆さんに作り続けていただきたいと願っています。
ー 本日はありがとうございました!