Q1.枯露柿の特徴は？

甲州市松里地区名産の「枯露（ころ）柿」は、甲州百目という大きめの品種の柿を使った飴色の干し柿です。 渋柿の皮をむいて硫黄燻蒸を行った後、すだれのように干して仕上げます。 水分が20%~30% となるまで干すことで、羊羹のような食感と凝縮された甘さ（糖度にして65%~70%！）をお楽しみいただけます。
名前の由来としては、まんべんなく柿が日に当たるように “ころころ”と位置を変えたり、“ころころ”転がせた事から名付けられたという説や、 露霜が降り、冷たい木枯らしが吹く季節に柿を干したことから名付けられたという説があります。

Q2.枯露柿と干し柿は違う？市田柿やあんぽ柿とはなにが違う？

和風のドライフルーツともいえる干し柿。枯露柿は干し柿の一種です。 同じ干し柿でも水分が50％前後で柔らかいものは「あんぽ柿」、水分が25％から30％位で甘み成分が結晶化して白い粉が吹いてくるものを「枯露（ころ）柿」と呼んでいます。 あんぽ柿はゼリー状の食感が特長。一方、枯露柿は干している期間が長い分、しっかりした歯応えがあり、羊羹のような食感です。 市田柿とは産地が異なり、長野県が産地の市田柿に対し、山梨県で伝統的につくられてきた干し柿が枯露柿です。

Q3.枯露柿は栄養素は？健康にいいの？

「柿が赤くなると医者が青くなる」という諺があるように、昔から柿は健康にいい食べ物として親しまれてきました。 干し柿にするとビタミンCは減少しますが、代わりに100gあたりの食物繊維やβ-カロテン、カリウムやマンガンなどのミネラルが大幅に増加します。 生の柿に比べてβカロテンは約4.5倍の量に。 またむくみ対策や血圧の調整をする働きがあるカリウム、整腸作用があり便秘解消の働きをする食物繊維も豊富に含まれています。

Q4.枯露柿の旬の時期は？

枯露柿の生産としては、11月上旬~12月初旬に行われます。 飴色の枯露柿として仕上がり、販売されるのは、12月中旬から1月下旬頃まで。 賞味期限は40日程度で、本サイトで販売するものは2月10日が賞味期限です。
大ぶりな渋柿・甲州百目を素材とする松里の枯露柿は、肉厚で、しっとりとした食感♪　飴色に輝く枯露柿が周りにまとう 粉(こ)は、甘味成分が凝縮・結晶化したもの。上品な甘さの証拠

武田信玄公が奨励品としたという言い伝えがある松里地域は、まさに枯露柿の聖地。民家の軒先にかかる柿のカーテンは、秋の風物詩。江戸時代には幕府にも献上されていた逸品。

水分が50%前後で柔らかい「あんぽ柿」に対し、25%~30%の水分となるまで天日干しで乾燥させる「枯露柿」。しっとり食感に仕上がるのは、日の光を十分に浴びながら、夕方・朝方の冷たい風で湿度を保ちつつ、じっくり熟成させるから。松里の風土の賜物と言える。